ニフル王国にある神殿。
詳しい場所は不明。
この国にはたくさんの神殿が在るが、中でもこちらは異質だ。
まず、辿り着くことは不可能だといわれている。
古文書によれば、ニフル王家に伝わる魔道具と、もうひとつはアスク王国に伝わる神器が揃うことで道が示されるそうだ。お伽話のような内容ではあるが、古来から魔道に精通したニフルなら確かにあり得る話かもしれない。
しかし、ここでアスク王国との親交がほのめかされているのが面白い。ムスペルの侵攻が起きるまで、アスク・ニフル間にはしばらくの空白期間があったようだが、それよりもっと遥か昔に交流があったのだろうか。
道具を頼りになんとか辿り着き、一息つきたいところだが、まだ油断してはならない。
なんと、神殿の中には古来の英雄たちが行手を阻むというのだ。にわかには信じられない光景にびっくりしてしまうかもしれない。
これもアスク王国の『英雄を呼ぶ力』によるものだろうか。長い時を経ても力が保たれていることに驚きである。
これほど厳重に隠されているものとはなんなのだろう。
逸る好奇心を抱えて最深部までやってくると、壁面にはニフルの古代文字が。
いわく、「ここは我らが神、氷竜ニフルの眠る地」とある。神祖を祀る墓だったのだ。
とはいえ、なにか財宝のようなものはない。もしかしたらニフルの魔道の儀式として他にも使い道が隠されているのかもしれない。
噂によれば、儀式をした者は氷竜ニフルに祟られるとか……
これ以上深入りする前に、さっさとぬけだそうと思う。気になる方は訪れてみてはいかがだろうか。
▼ 備考。
スリーズさんの処刑場となった「玉雪の神殿」をすっ飛ばして、今回はニフルさまの墓所からお送りいたしました。
冒頭にも書きましたが、ニフル、神殿多すぎ問題。
少しスキップしないといい加減、神殿ネタには飽きてくるので苦肉の策に出ました。
玉雪の神殿は「打ち捨てられた廃墟」とあるので、まぁいいかなと。本当にスリーズさんの火葬場以外に語ることがない……
もしかしたら、実際に死に際を見たフィヨルムちゃんはともかく、ユルグちゃんやフリーズ兄さんは回忌のたびにこの地へお参りにきてたりするかもしれませんね。
……一方で、神祖だというのに僻地へ隠匿されたあげく、誰もお参りできないようにされてるニフルさま。ちょっとかわいそう。
たぶんニフル国民からは祟り神だとか思われてそう。そりゃ神階英雄の権利も剥奪されますわ。
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