FEH漫遊記『黒灰の城』(ムスペル王国)
ムスペル王国にある要塞。
これほど観光に不向きな場所も珍しいのではないか。
黒灰の城は、ニフル〜ムスペル間を繋ぐ異界の【門】の近くにそびえている。
ニフルから越境してきた者は急激な気候の変化に驚くはずだ。「まるで伝承の灼熱地獄」と云われるだけある。あたり一面、溶岩の河が流れている光景は生命の危機すら感じる。これら天然の城壁によってニフルとの国境線は守られてきた。
ごうごうと湧き上がる火山の息吹にスリルを感じたい人には一度行くことをお勧めしたい。
ところでこの城は防衛の要所でもあるのだが、あまり本来の使い方はされていなかったようである。
というのも、ニフルはあまり好戦的ではなかったため、侵攻らしい侵攻を受けなかったことが主な理由だ。
そのためか、過去には国境最前線のこの城を、新任のヘルビンディ将軍に預けるなど、大胆な人事もあったようだ。
城内に設けられた牢屋はほとんど使われた形跡がない。
一説によると、かつてニフルの王女を捕虜にした時にも牢屋は使わなかったのだとか。どうして捕虜へ格別な待遇をしたのかは不明だが、「敵国の王女を捕らえて無下に扱う」ということは存外、物語の中だけなのかもしれない。
新任の将軍が特別目をかけていたからという話もあるが、定かではない。
激しい気性の中にしっかりとした理性も備えている。この国の気候同様に、ムスペルの国民性も垣間見えるようだ。
▼ 備考。
ついにムスペルへ入国しました。
雪だらけのニフルとはガラッと変わるので紀行文書いてるこっちも筆が乗りますね。書いててたのしい!
とくにニフルとの門のそばにあるとかは作中で描かれていませんでしたが、入っていきなり攻め込むのがこの黒灰の城。なので、きっと前線基地なんだろうなと解釈を広げて書いてみました。
ところでニフルムスペルの設定資料やら歴史やらが今度のイラスト本で解禁になりますね。
こんなFEH版じゃらんみたいなのを書いてるぼくからすると、内心めちゃくちゃヒヤヒヤなんですよね。公式からそんなものお出しされたら矛盾点だらけになっちゃうー!
……いや、大丈夫だ。作中でお出しされた内容しか引用してないから。そこにちょっとしたアクセントをどばどばかけただけだから。だめそうですねコレ。
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