『細氷の神殿』
ニフル王国の最北端にある神殿。
ここへたどり着く者は、必ず神殿までの一本道を往くといわれている。
厚い氷、降りしきる雪、左右を険しい山々で囲まれている。大空の王者・飛竜ですらこの山を越えるのは難しい。よほどの物好きでもなければ空路からの進入はしないだろう。
また、かつては西の大洞窟から山脈を抜ける道もあったそう。神殿が使われていた当時はまだ人々の往来があったことがわかる。きっと巡礼者が足を運び、この地でお祈りをしていたのだろう。
しかし、近年ムスペルの侵攻を受け、今では誰も寄り付かなくなってしまった。
大洞窟の中もとっくに凍りついてしまって、とても通れたものではない。
細氷の神殿は事実上、陸の孤島となっている。
かつてこの地で起こったニフル同盟とムスペルとの戦いでは、まんまとムスペル軍を誘き出したニフル同盟軍が勝利を治めた。
その時のニフル同盟軍の戦術は、軍師を志す者たちの間では今なお学び伝えられている。
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前回に引き続き、第2部で登場した場所でございました。
今回のは、というより今回も、漫遊記とか謳いながらあんまり観光に来るような場所じゃなかったですね。
滅ぼされた国ニフルが舞台なので、正直いうと……次回もこんな感じになるかも。
でもストーリーを読み返してると意外と細かい発見が多くて。
今回でいうと「西へ抜ける大洞窟」とかの設定ですね。
大昔は西の街につづいてたのかな、とか。神殿にもたくさんの人が働いてたのかなとか。
あと、この章のレーギャルンさんに言わせると「ニフルは怪しげな魔道や儀式を使う」とのことです。
あなたのとこのムスペルも大概ですけどね!?