『豊穣なる丘』
第2部のはじまりとなる舞台。
アスク王国の東方領内にあり、その名のとおり緑豊かで美しい景観を誇っていた。アスク王族がたびたび漫遊に訪れることもあったという。
しかし、スルト王率いるムスペル軍襲撃のおり、環境が一変。現在では灼けた大地が広がるばかりである。当時の戦争の爪痕が深く残る。
「この地を覆った大火は、不死不滅。いかなることでも消えることない」
これはアスクの踊り子一座が言い伝えた劇の一節によるものだが、戦いが終わったいま、炎の王の呪いは解けた。少しずつ緩やかに、元の大地を取り戻しつつある。
炎の王スルトと氷の王女フィヨルムが対峙した地としても有名である。
祖国を滅ぼされた王女が単身、炎の王に立ち向かうというものだ。そこでは大敗を喫したフィヨルムだが、のちにアスクの大英雄と運命的な出会いを果たす。
この劇は凄惨な戦争の古典としても知られる一方、ラブロマンスの古典としても大変人気である。若い女性たちにとって『豊穣なる丘』は恋のはじまりの地としての魅力もあるのだとか。
▼ 蛇足
というわけで、不定期開催新コーナー。
ヒーローズ諸国漫遊でした。
第2部の掘り下げがはじまったということで自分用のメモというか、第2部にゆかりのある土地についてなんかそれっぽい解説を入れてみようという試みです。
基本的にはストーリー準拠。ところどころは「後世に言い伝えられた脚色アリ」というテイストで書いてみました。
たぶんララムさんとかフィーナちゃんとかが各所で公演をやって、言い伝えてきたんだろーなー。とか。そんな妄想を広げております。
こういう旅のガイドブックみたいなの大好きでして、今後も不定期に書いていくかもしれません。
それでは!