(後半戦)いま話題の小説AIにFEHのシナリオを描かせたらどうなるのかやってみた
前半の記事はコチラです。
▼ 外伝「ビーチの美女たち」で試してみた
みなさん、一番最初の外伝のノリを覚えていますか。
記憶から消し去りたいという方も中にはいらっしゃるかと思います。そうはさせません。ここで振り返っていきましょうね。
アンナ「夏よ! エクラ!」
アルフォンス「……アンナ隊長、せめてもう少しだけ説明を…………」
アンナ「夏といえば海! 海といえば水着!
男も女も解放的な服装になって夏を満喫するの!
さあ、行くわよエクラ!」
まじめな話が続いたので、とびきりポップでふざけてて、めっちゃ短い。
こちらの水着ガチャの外伝から引用してきました。
この最低限説明は入れました、みたいな会話。懐かしいですね。
さあ、AIくんに創作してもらいましょう。
ロイ「いやだからなんで僕が誘われるんですか!?」
リリーナ「あのね。あなたは王子様でしょう? だったらもっと女の子に優しくしなくちゃだめよ?」
ロイ「えっと……ごめんなさい……」
ルフレ「(無言で指差す)」
ロイ「なっ……何を言うんだルフレ君!? 僕は別にそんなつもりで言ったわけじゃなくてだね!?」
ルキナ「どう考えても『僕の方から誘ってあげないと』という気持ちがあったとしか思えないのですけど」
クロム「お前たちいい加減にしろー!!」
【このあと滅茶苦茶喧嘩した】
●おまけ1
エフラム「俺はエイリークのことを妹のように思っていた。だがあいつは俺のことを兄だとは思ってはいなかっただろう。血を分けた兄妹でありながらお互いの心が通じ合うことはついぞなかった。それは運命と呼ぶにはあまりにも残酷なものだと思う」
マリク「まぁ、確かに。でも僕はきょうだいがいるからわかりますけど、やっぱり自分のことを本当の意味で理解してくれる人はそうはいないと思いますよ。たとえ血が繋がっていても、心が通じない相手というのはいるものですよ」
エフラム「そうだな……」
おまけが本編。
なんかギャグ展開はそこそこに打ち切って、めっちゃシリアスなおもあつ始まった。
しかもチョイチョイ設定が忠実なの、なんか悔しいな……! エフラムくんとかエイリークさんの兄妹設定とかどこで学習してきたんだよ!?
ロイくんとリリーナちゃんが水着でいちゃついてるんですが、FEHもここだけは見習うべき。水着ロイくん、はよ。
この外伝は覚醒の夏だったので、クロムさまとルキナちゃん、ルフレくん(ちゃん?)がこっそり登場してるのもポイント高いですね。
小説AI、なかなかやるやんけ………
さあさあ、次です!
▼ 戦禍の連戦「我が名は混沌」で試してみた
リョウマ「エリンシア王女。
祭りの最中に申し訳ないのだが……少々困ったことが起きた。
実は……ミカヤ殿が…
祭りで大暴れをしているそうだ。
屋台の料理を次々と平らげ、今はやぐらの上で踊り狂っているとか……」
エリンシア「そ、そんな……何かの間違いでは…?」
マークス「確かに信じがたいな。彼女はとてもそのような人物には見えなかったが」
ミカヤ「あの……」
リョウマ「ミカヤ殿!?
では、報告にあった人物は…?」
ミカヤ「わかりません。
一体、何が起きているのか……」
???「……ミカヤがわからないのも無理はないわ。今のあなたはまだ、私の真実を知らないもの」
エリンシア「あ、あなたは……?」
???「私は小鳥。
自由に空を飛びまわる小鳥。気ままに歌をさえずる小鳥。
この渦は自由で、混沌として、変化していく……
私は自分を忘れてしまいそう……
さあ、遊びましょ。
さっき教えてもらったの。鬼さんこちら、手の鳴るほうへ……」
リョウマ「あれがもう一人のミカヤ殿か……ミカヤ殿、あの者に心当たりは?」
ミカヤ「わかりません。ただ、私は彼女を知っている…そんな予感が……」漆黒の騎士「案ずることはない、乙女よ」
はい。こちらのテキストを覚えてる方はいらっしゃるでしょうか。
盆踊りミカヤさんが出た時の戦禍オープニングですね。
まるで小説AIが書いたみたいなテキストだ! カオス!
小説AIがわりと自由な作風で好き勝手書いてくれるので、作戦変更です。
今度はこちらがAIの作風に寄せてみましょう。
これならAIとFEHシナリオとの間にある違和感をほとんど感じなくなる。……はずです!
さあ、レッツゴー。
ミカヤ「えっ? きゃあっ!」
漆黒の騎士「貴様ごとき、俺一人で十分だ」
ミカヤ「くっ! 漆黒の鎧に身を固めた男……その剣捌き、やはり貴方だったのですね……!」
漆黒の騎士「お前達との決着をつける時が来たようだな……暗黒騎士団団長『闇』のミカヤ・シュバルツフェイル!!」
ミカヤ「…………」
漆黒の騎士「どうした? かかってこないのか?」
ミカヤ「いえ、あなたの相手はこの私ではありません」
漆黒の騎士「何だと……?」
ミカヤ「……来てください! 魔獣使い、そして召喚士の力を思い知らせてあげましょう!」
漆黒の騎士「……面白い。ならば見せてもらおうか。人の業によって生まれた魔物と、竜族の力で得た翼を持つ者の戦いを!」
エリンシア「あの方は、まさか……?」
ミカヤ「はい。私が知る中で最強の剣士です。しかし、勝てるかどうかは分かりませんね」
漆黒の騎士「……行くぞ!!」
どうしよう。この漆黒さんクソ弱い。
やはり暗黒騎士団長ミカヤ・シュバルツフェイル……の知り合いの魔獣使い兼最強の剣士の力をもってすれば敵はないということね……
いや、ミカヤ・シュバルツフェイルって誰だよ。そして誰やねんこの知らない助っ人。
なんでミカヤさんと漆黒さんが争ってんのかも謎です。早く戦禍を片付けてこい。なにしにきたんだこの騎士。
わけわからない決闘に巻き込まれたマークスさんとリョウマさんの心境やいかに。
でもこれは元のテキストがぶっ飛んでるからあんまり気にならなかったですね。
心なしかAIさんの筆も乗ってるように見えます。やはりカオス系テキストはAIとの親和性が高い。
さあさ、いよいよラストです。これでおしまいにしましょう。
▼ 想いを集めて 闇落ちユリアエピソードで試してみた
セシリア「それではメンバーも揃ったことだしさっそく稽古をはじめましょうか」
リリーナ「今回の劇は、日々を守る魔法少女が闇に囚われた少女たちと戦う物語です」ニノ「それも、ただの劇じゃないよ!
歌うようにお芝居をするミュージカルという劇なの」
ユリア「ミュージ…カル……?」
ティルテュ「はじめは難しいと思うかもしれないけど音楽に合わせて身体を動かすだけでそれっぽく見えるから大丈夫!」
メイ「習うより慣れろって言うし。
とにかくやってみよう!
ユリアは闇に囚われた少女の気持ちになって、陽の当たる世界への恨みをぶつけるような感じで」
ユリア「……闇ヲ拒ム……愚カ者ドモヨ……
ソノ身ニ……報イヲ受ケヨ……!」
エリーゼ「……! いい!
それすっごくいい! 役柄のイメージ通りだよ!」
リリーナ「少女の雰囲気だけじゃなく光の世界への憎しみがこちらにまで伝わってきますね」
ニノ「ひょ、ひょっとしてユリアはお芝居の天才なの?
これは負けてらんない……」
ユリア「……」セシリア「この調子でどんどん稽古を進めましょう。
ユリアは重要な役どころだからその調子で頼むわね」
ユリア「……」
おもあつの中ではおそらく(カオス度で)一番有名なんじゃないでしょうか。
のっけからこんな調子なので「おいおい大丈夫か……?」って思われるかもしれませんが、ちゃんと最後にはこうなったワケがあって……という短編としてお手本のような内容です! 120点満点!
……FEの世界観でミュージカルって言葉が自然に使われてるなど、人によっては賛否割れそうではありますが。
ともかく、先ほどの騎士団長ミカヤさんでカオスなものにはカオスを足せばいいということがわかったので、やっていきましょう!
セシリア「ふぅー。だいぶ形になってきたんじゃないですか?」
一同「……」
セシリア「どうしたんです皆さん黙りこくっちゃって。まだ通し稽古には早いかもしれませんが、とりあえず一度通しでやってみましょうよ」
アゼル「そうだね。せっかくだし一回通してやってみるか」
リリーナ「そうですね。ユリアの演技もなかなか様になってきているみたいですし」
セシリア「……」
リリーナ「さあ、みんな一緒にいきますよ!」
一同「せーの、えいっ!!」
~~~~♪(BGM)
一同「……」
セシリア「どうしました皆さん。そんな顔して固まっちゃって」
ユリア「……」
リリーナ「いえ、あの……何だか変だったような気がするのですが……」
ニノ「そ、そんなことないよ。ちゃんとできてたよ」
リリーナ「でも……」
エリーゼ「なんか、歌を歌うたびにおかしくなっていかなかった?」
セシリア「気のせいでしょう。ほら、もう1回やってください」
一同「はい……」
セシリア「えっと次は何をすればいいんでしたっけ」
アゼル「次は妖精たちが出てきてユリアを闇に落とすシーンですよ」
セシリア「ああ、そうでした。では、妖精役のみなさんよろしくお願いします」
一同(何かおかしいなぁ……)
セシリア(まあいいか。楽しければそれでよし)
【おまけ】
ラピス・アーガレイン:アルスター城メイド長兼宮廷魔術師。ヴァンダムの妻。
なにもオチつかないまま謎の登場人物出てきた。
アルスター城もヴァンダムさんも知りません。誰だおまえら。
急に出てきて話題を掻っさらうんじゃないよ。
ここでの1番のツッコミどころは「魔法少女」っていってるのに、しれっと混ざってるアゼルくんですね!
しかも「ユリアを闇に落とすよ!」って高らかに宣言してるところにAIのサイコパスみを垣間見ました。姪っ子にそれを言うのはどんな気持ちなんだ……いやまぁ、劇中劇なんですけど、うん。
というわけで、元々よく出来た短編にはAIくんも筆が折れてしまうことがわかりました。完全に怪文書です。お疲れさまでした。
今回はひとまずこれで終わりにして。
また気が向いたら使ってみようと思います。
皆さんも好きなエピソードで試してみてね。比翼・双界の会話で試すのも楽しいかも。